ご挨拶

日本獣医内科学アカデミー

- 気持ちを新たにして -

日本獣医内科学アカデミーは8回目を迎えることになります。獣医臨床に携わる多くの方々の支持を得て、参加者数は回を重ねる度に増加してきました。ところが今春3月11日、第7回の開催初日にあの東日本大震災に遭遇してしまいました。各方面に多大なご迷惑をおかけする事態となり、改めてお詫びいたします。しかしながら、この厳しかった経験は今後の日本獣医内科学アカデミー開催に際しての危機管理に必ず役立つと確信いたしております。

全国の獣医内科系教員が結束して立ち上げた日本獣医内科学アカデミーを幹とすると、この趣旨に賛同して共催いただく多くの学会や研究会は大きく拡がる枝や葉であり、協賛金という栄養を補給していただく協賛企業はさながら大地に伸びる根の役割かと考えます。日本獣医内科学アカデミーは獣医臨床に携わる方々の多角的なニーズを受け止めて年輪を重ね、美味しい果実を参加者に提供できるように、気持ちを新たにして準備を進めて参ります。獣医師、動物看護師、獣医学生の方々の参加をお待ち申し上げます。

 

第8回日本獣医内科学アカデミー大会長
岩手大学農学部獣医学課程教授 安田 準

 

日本獣医臨床病理学会

- 再出発 -

前回大会初日に起こった東日本大震災により、影響を受けられたすべての方々にお見舞い申し上げます。今回も日本獣医内科学アカデミーとともに共催する運びとなり、当会も同様に「気持ちを新たにして」取り組んで参りますので、皆様のご協力をお願い申し上げます。

獣医臨床病理学は、動物疾病に関わる検査学や診断学の根幹をなす確立された学問領域です。したがって、日本の獣医学の大地に自立する一本の木として、さらに深い根を下ろさなければならないと感じております。そうして、日本獣医内科学アカデミーの大木とともに、多様性に満ち生命力に溢れた森を形成したいと望んでいます。

今回は、臨床病理学の旧知の検査・診断学にも焦点を当てつつ、さらに最新の知見も取り上げたプログラムを提供致します。本大会が、日本の獣医学のすべての関係者に実りをもたらすよう努力していく所存ですので、多くの方々の参加をお願い申し上げます。

 

日本獣医臨床病理学会大会長
鹿児島大学農学部獣医学科教授 大和 修